バーr……blog のようなもの 2010 年 12 月

2010 年

12 月 07 日 ( 火 )

機材搬入待ち

機材搬入待ち

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ドラム・セットやアンプ等の機材を搬入できるということは、それなりに集客できるバンドということです。うらやましいですよね。Rock に限りませんが音楽は、まず誰かに聴いてもらえるようになるまでが大変です。いやほんとうにマジで大変です。

ちなみに私たちがレギュラーを勤めていたライブハウスでは、備え付けの機材を使え、というところが大半でした。自分は持ち込みなしでしたがドラマーの場合持ち込めるのは、せいぜいシンバル、ペダル、スネアくらいです。他のパートは全部備え付けオンリーでした。そうやってバンドは「あるものでなんとかする」という心構えと技を身に着けるのでした。

ライブハウスでの出番が最初の時はステージ・リハができますが、それは自分達のためのリハではありません。その日の音響の基本的な音決めのために行われます。ですからステージ・リハでの主役はバンドではなく、あくまでエンジニアさんを中心とした音響スタッフです。「ちょっと一曲演ってみて」と言われても、その時のバンドはあくまで音響の 1 スタッフなわけです。

時間に余裕があればシンセの音決めに数分時間をくれたりもしますが主役は音響さんです。音響さんはこの音決めを元に自分の経験、能力、耳をフル活用して本番のライブ中に卓を操るわけです。ドラムのチューニングをドラマーが変えることは許されません。すでにライブハウス側でチューニングを済ませていますし、他のバンドのドラマーも使います。そもそもドラムのチューニングにかける時間がありません。

音に関しては自分は音響さんに丸投げです。大抵丸投げしても安心できる人が卓の前に陣どるので、不安を感じたことはありません。もちろん演奏を後で聴き直したときに「この曲のここのスネア ( タムやバスドラ、シンバル、ハイハットでもいですが ) の音はこうして欲しかった」というのが山ほどでてきますが、音響さんにとっても楽器を含めて限られた機材でのライブです。そういう細部にわたる要望はスタジオ録音のときにするべきものです。

なお、CG の掲載にあたり momose 様より許諾を賜わりました。改めて御礼申し上げます。