いつもは歩行器という器具を使って歩行リハビリテーションを行っています。
ですが今日は歩行器を使わずに、車椅子を歩行器の代わりに使って歩行リハビリテーションを行いました。
車椅子のハンドルを持った状態で立ち、看護師さんの補助を得ながら車椅子を押し、前進、方向転換を繰り返しました。
歩行器を使う場合、歩行中にバランスを崩しそうになると、つい歩行器に体重を預けがちになってしまいます。
これではバランス感覚の再学習がなかなか進みません。
車椅子を歩行器代りに使う場合は違います。
バランスを崩しそうになった時に体重を車椅子に預けてしまうと、車椅子ごと転倒してしまいます。
なのでバランスを崩しそうになっても過度に車椅子に体重をかけるということがありません。
ですから歩行補助器具として車椅子を使うことで、通常の歩行により近い感覚で歩行リハビリテーションを行うことができるわけです。
気の早い話ですが、この車椅子歩行に慣れ、さらに登山用ストックなどで歩くことができるようになれば、自立歩行まであと一歩です。