ぼくが The Police と出会ったのはこの Synchronicity が最初になる。20 年近く前のことだ。
20 年近く前のぼくは、女房にことわって、なにか面白い CD はないかと女房の CD ラックを漁っていた。その時にふと手にしたのがこの CD だった。
ぼくは Police というバンド名に惹かれて、この CD を聴いてみることにした。
というのも、女房と出会うよりもずいぶん昔の 20 歳ごろ、ぼくはとあるスキー場でアルバイトをしていて、そのバイト先にイギリスからの帰国子女だった友人がいて、彼から「今なら Police だよ。Police を聴くべきだよ」と熱心に勧められていたのだ。
その「今」からはずいぶんと経ってしまったけれど、20 年前のぼくはその CD を聴いてみることにした。
再生ボタンを押したとたん、ぼくは仰け反ってしまった。タイトルチューンの Synchronicity のテンションと疾走感が半端じゃない。Mother の凄みも半端じゃない。
ぼくはたちまち Synchronicity の世界にのめり込んでしまった。
普段ロックは聴かない女房はご多分に漏れず Every Breath You Take を目的にこのアルバムを購入したらしい。たった 1 曲のためにアルバムを購入するとはなかなか太っ腹だ。なんでも女房は Mother は気持ち悪いので大嫌いだそうだ。そうか。あの良さがわからんか。
とはいえこの二つのことが重ならければ、帰国子女の友人がぼくに Police を強くプッシュしなければ、女房が Every Breath You Take を目的にこのアルバムを購入してなければ、ぼくは The Police に出会うことはなかったろう。
友人と女房に感謝しないといけない。