バーr……blog のようなもの 2018 年 11 月

2018 年

11 月 11日 ( 日 )

三脚運搬システムの最適解が出た

以前パラコードを使って三脚を運搬するといいのではないかという記事を書きました。実はそれを実地テストする前に以下のような製品を AliExpress でポチりました。

一脚ホルスターです。AliExpress で 440 円でした。

下の写真のようにズボンのベルトに取り付けて使います。

なんで一脚用?と思う人いますよね?きっと。一脚用であっても下の写真のように三脚の脚 1 本だけ突っ込めば普通に三脚でも使えるんです。

ちなみに我が家にある manfrotto の一脚は入りませんでした。一脚のロックがレバーロックでレバーが邪魔で入らないんですね。ナットロックだったら入っていたかもしれません。ナットロックの一脚を持ってないので試しようがないですが。

で肝心の使い心地ですが、これはダメです。ダメな理由を列挙します。

  1. 腰にベルトに取り付けるため三脚の全重量が腰の一点にかかってしまいバランスが非常に悪い。
  2. 三脚が自分の脚にガンガン当たりけっこう痛いしうっとおしい。
  3. バスに乗って座席に座ったときに三脚を横に垂らすこともできず、無理やり膝に載せるとベルトごとねじれて腰が非常に不快。
  4. 電車で座席に座ったときに三脚が純粋に邪魔。周囲の人にも迷惑をかける。

そういうわけで 1 度使っただけでお蔵入りすることになりました。

これと同じような製品が Gitzo からでているのですが、とはいっても Gitzo の方は三脚用ですが、やはり腰のベルトにつけるタイプです。同じ理由でダメな製品だと思います。しかも定価が 5832 円と高価ですし amazon では 14956 円などという法外な値段で売られていたりします

使いにくい上に周囲に迷惑をかけ、さらにとんでもなく高価。やめておいた方が賢明です。

それでは以前私が記事にしたパラコードによる三脚運搬システムはどうなんだと言われると……

はっきり言って最高でした。

  1. パラコードの長さを適度に調整できるので三脚の重さを肩と腰に分散させることができて運搬が非常に楽。
  2. パラコードなので長さの調整が非常に簡単。
  3. 三脚の位置を腰より高めに設定できるので重心を高く設定でき、さらに歩いているときに自分の足にボンボン当たらない。少しでも気になるようであれば三脚を尻の方に回すのも簡単。
  4. パラコードなのでコード自体邪魔にならない。
  5. バスで座席に座っているときなど空いていればそのまま三脚を横に垂らしておくことができる。手間いらず。これは電車でも同様。
  6. バスが混んできたら体のどこにも負担をかけず、三脚を膝の上などに乗せることができる。他人に迷惑をかけずに済む。これももちろん電車などでも同様。
  7. 乗り物が混んできてザックやカバンに三脚をしまいたい時、肩からコードごと外してそのままザックやカバンに放り込めば良いので簡単だし周囲に迷惑をかけない。面倒ならパラコードから三脚を抜いて片付けるだけでも問題ない。簡単。

はっきり言ってパラコードを使った三脚運搬システム最高ですよ。パラコードだから見た目もそんなに悪くないですし。

ただこのパラコード三脚運搬システムを使えない場面がひとつだけあります。それは山岳写真での三脚の運搬です。

山ではザック等をぶつけただけで転倒・滑落してしまうような場所がそこらじゅうにあります。そんなところで三脚を腰にぶら下げるなんて危険以外のなにものでもありません。そんな場所では山岳用ポールがかえって危険なのと一緒です。山での移動中は面倒でも三脚はちゃんとザック等に片付けましょう。