バーr……blog のようなもの 2024 年 10 月

10 月 26 日 ( 土 )

接岨湖湖面利用協議会において本日 26 日から湖面利用を再開することが合意されたようです

タイトルのとおりなので詳細は接岨湖湖面利用協議会の公式文書 (PDF) を読んでください。

もっとも大事なところは今後長島貯砂ダム上流側 500m と下流側 800m は進入禁止となることです。

接岨湖湖面利用協議会の公式文書 (PDF) より

つまり接岨湖の水位によって長島貯砂ダムの安全性・危険性は一定しないので、これまでのように通常時であっても、通過はもちろんのこと、近づくのも禁止ということが決定されたわけです。基準が示されたのはよいことだと思います。

接岨湖で SUP やカヤックなどを楽しもうとする人は公式文書に必ず目を通すべきです。

この 500m と 800m という数字がどうやって決められたのかは公開されていません。ですが恐らく上流側は湖面利用者が視認しやすい接岨大吊橋を、下流側は湖上から視認しやすい場所にブイを設置することになったのでしょう。

この決定は ASI堰の上流側 200m、下流側 200m は侵入を禁ずるという基準 (5. Avoid Weirs) より厳しく見えます。ですが橋や地形による人の視認性を勘案したことや長島貯砂ダムの危険性は通常の堰の危険性とはまた異なるという判断もあったのでしょう。また接岨湖が治水機能を持つ長島ダムのダム湖であるという地域的特殊性もあります。より安全であることが期待できるマージンを取った結果である可能性もあります。

犠牲があっての安全性の向上ですが、これが維持されて今後事故が発生しないかと言うとそう簡単にはいかないかもしれません。湖上利用者の人も時間が経つにつれて入れ替わりますし、そもそも今回の事故を知らない人もいまだにいらっしゃるかもしれません。

そういった人たちの中には管理所で釘を刺される意味や看板の意味、ブイの意味を理解しないで同様の事故を将来起こす可能性は否定できません。そして悲しい事故があるたびに新たな対策に多くの人が頭を悩ますことになるのでしょう。

今回の事故では当面の安全対策が示されたこともあり、この件に関しては筆を置こうと思います。

どうか亡くなられたお二人が安らかでいらっしゃることを念じながら。