バーr……blog のようなもの 2024 年 08 月

08 月 22 日 ( 木 )

2024 年 上高地旅の記憶 2

バスが平湯温泉付近を通過するあたりで「もう起きる!!」という意思を持って起きました。

よく眠れました。嘘です。実は持病の状態があまり良くなく、いつもならバスの中でもほぼ熟睡できるのですが、今回はうっつらうっつらと一晩すごしていました。なので草津 SA 以外の運転手さん自身の休憩のための 3 度の休憩もおぼろげですが記憶に残っています。

1 度目の乗務員休憩は停車していることくらいしか記憶にないのですが、2 度目の乗務員休憩のときはどこで休憩しているのか認識していました。2 度目の乗務員休憩は松ノ木峠 PA です。

なぜ覚えているのかというと松ノ木峠 PA は 2022 年のときの昼行便の乗客休憩ポイントでもあったのです。なのでカーテンの隙間から外を覗いて、あぁ松ノ木峠 PA まで来た、もうすぐ高山や、とそのときはぼーっとしながらも思っていました。

なお上の画像は 2022 年にさわやか信州号大阪発上高地行き昼行便の休憩のときに 360 °カメラの RICOH THETA SC2 で撮影したものを編集したものです。マウスでグリグリ回せます。お顔がはっきり写り込んでた人は消しゴムツールで消しています。

3 度目の休憩は中部縦貫自動車道・安房峠道路の平湯インター料金所を 50m ほど過ぎたあたりの路肩でした。本当にただの路肩でした。ここは 30 分近く止まってたように朧気に記憶しています。周囲に何もない山中なのでここでの休憩が運転手さんの休憩に本当になっていたのか今でも気になります。

もしかするとここでの休憩は平湯温泉付近で上高地は目と鼻の先ということもあり休憩自体が目的ではなく、到着時刻の調整が主目的だったのかなと思っています。

平湯料金所での長めの休憩が終わってから車内の蛍光灯が点灯されました。発車後まもなく最初の信州での停車駅中の湯に到着します。ですが降りる人がいないのでそのまま通過します。

中の湯を通過してすぐに釜トンネルに入ります。すでに時刻は 5 時を過ぎており朝の 5 時まで夜間は閉まっている釜トンネル入口のゲートはすでに開放されています。釜トンネルの急坂をエンジンを唸らせてバスが走り始めると、来た!!来た!!来た!!といやが上にも気持ちは高ぶります。

釜トンネルを抜け最近完成した上高地トンネルを抜けると、バスは大正池ホテル前で停車しました。もう朝の 5 時を過ぎているというのにいやに外が暗い。天気がむっちゃ悪そう、という言葉が脳裏を駆け巡ります。というより雨降ってるし!!上高地はこれが最後になるかもしれないのに!!やめてっ!!

上高地大正池ホテル前バス停停車中

何人かの人が大正池ホテル前で下車して大正池への階段を降りていきました。2016 年のときはこの階段の脇にトイレが設置されていたのですが今もあるのかは残念ながら車窓からは確認できませんでした。

次の停留所の上高地帝国ホテル前に向けてバスが走り出します。車窓からは木々の間からときおり霧が浮かんだ大正池の幻想的な風景が見えています。これが見たかったんやーと声に出そうになりますが、バスの中にはまだ寝てる人もいるのでそれはなんとか抑え込みました。

1990 年に初めて上高地を訪れたときに実はこの霧に浮かぶ大正池を見たかったのです。朝 3 時に起床して準備をして帝国ホテルを出たものの、お馬鹿な自分は途中で撮影するとかで時間を費やしてしまい、大正池に着いたのが朝の 4 時半頃で、霧はほぼ消失していました。

そのとき霧が晴れてしまった大正池のほとりで、しゃがんで池を眺めている女性がいらっしゃいました。「霧なら晴れちゃいましたよ。霧の大正池を見るのなら大正池ホテルに泊まるのがいいですよ。帝国ホテルだとちょっと遠いかも」とのこと。

上高地をリベンジする理由が 1990 年のこのときにできたのですが、次の上高地訪問が 19 年後の 2009 年になるとはその時はまったく思っていませんでした。

2024 年に戻ります。

大正池ホテル前からバスは走り出して次の帝国ホテル前へと向かいます。があまり強くはないものの雨が降っており、やはり外がかなり暗い。これからの 3 日間大丈夫だろうかと不安がよぎります。

バスが帝国ホテル前に差し掛かりますが、いつもの帝国ホテルのクリムゾンレッドの屋根が暗すぎてまったく見えません。帝国ホテル前で降車する人はおらずバスは帝国ホテル前を通過します。

そしてバスは上高地バスターミナルに到着しました。

だけど……暗ぇ……雨もけっこう降ってる……

上高地インフォメーションセンターの軒下にて撮影

バスターミナルそばの上高地インフォメーションセンター前で新宿発の便でやってきている娘夫婦と合流です。当然朝飯はどうするという話になりますが、上高地で早朝から営業を始めている食事が可能なところは上高地食堂しかありません。

昼食時は人が殺到する五千尺キッチンや、上高地には似つかわしくないとしか思えないほど拡声器を使った客の呼び出しがにぎやかなカフェ小梨の営業が始まるのはもっと日が高くなってからになります。上高地では食事をするのが下の他の観光地と比べると遥かに大変なのです。

この日、さわやか信州号の上高地への到着はほぼ定刻の朝 5 時半頃で、トップシーズンは朝 6 時頃から営業を始める上高地食堂もまだ開いていません。ですがそもそも朝食の前にバスへの乗車の際にラゲッジスペースに放り込む分と車内に持ち込むように分けていた荷物を 1 つに再度まとめる必要があります。

宿泊にいつも利用させていただいている西糸屋山荘は宿泊者に限りチェックイン前の時間でも荷物を預かってくれます。まずは背中に背負った荷を減らしたいので西糸屋山荘に向かうのですが、バスターミナルから山荘まで普通に歩いて 10 分から 15 分程度かかります。

また自分は障害があるので両手にストックを持たないと転倒のおそれがあります。そのため荷物を手に持って運ぶという選択肢はありません。なのでバスの乗車前に客室用とラゲッジスペース用にわけた荷物を再度 1 つにまとめて背負えるようにしなければなりません。

自分は再度荷物を 1 つにまとめて、ついでに雨具を取り出す等の準備に取り掛かります。その間写真を撮ったりもしながらですけど。娘夫婦は梓川を見たいとのことでその場を離れました。もちろん荷物番も私がやります。

荷物の整理と雨具の取り出しが終わったら妻に荷物番をお願いして、ちょっと写真を何枚か撮りにうろうろすることに。

上高地インフォメーションセンター隣のトイレ。バスのりば軒下にて撮影

うろうろしたものの雨が降っていることもあり、上高地インフォメーションセンターの軒下とバスのりばの軒下から出られません。けっきょくこのとき撮影したのは上のトイレの写真だけになります。

そろそろ 6 時になろうとして娘夫婦も戻ってきて、いざ上高地食堂に!!飯だ!!と思ったのですが、上高地食堂に上る階段に行列ができています。さわやか信州号の夜行便で来るような人はわかってるのですね。夜行で着いたら朝食にありつけるのはここしかないってことが。

さきほど少しだけ触れましたが上高地の河童橋周辺で食事にありつける場所と時間は非常に限られています。上高地食堂と白樺荘が経営するカフェ小梨を除いて食事にありつけるのはどこを選んでも AM 11:00 〜 PM 13:00 までの 2 時間しかありません。

カフェ小梨も価格が低く押さえられているためか PM 14:00 には食事メニューの殆どが売りれてしまいます。また、トップシーズン中は営業時間が長い上高地食堂も、その年度や日にちによって営業時間は多少前後するかも知れませんが、午後の 15 時頃には食堂の営業を終えて土産屋と喫茶のみの営業になります。

さらには前述の通り早朝から食事を提供しているところは上高地食堂以外には存在しません。なので夜行で到着した皆さんは急いで並ぶのですが今のところ並ぶほど急がなくてもいいとは思います。というのも上高地食堂は夜行バスで到着した人全員を収容できるほどではありませんがそれでも十分広く席数も多いですし、食事もあまり待つことなく出てきます。

ここは梅田かっ!?と突っ込みたくなるくらいに河童橋周辺がうんざりするほど人で混み合うのは AM 10:00 頃から PM 15:00 頃までです。早朝は夜行バスで来た人しかいないので慌てる必要はないと思います。

もちろん到着したその日のうちに 8 時間かけて涸沢まで歩かないといけない登山目的の人は急がないとだめでしょうけど。

上高地インフォメーションセンター軒下から北の方向を撮影

この続きはまた後ほど追記していきますのでしばらくお待ちください。