現在精神科単科病院の閉鎖病棟に入院しているわけだけども、今回自ら望んで入院したのは外部刺激からのデトックスをメインの目的としているからだ。これを健康な人にうまく説明するのはなかなか難しいことではあったのだけれど、最近いい感じの言葉が生まれてきている。
「情報的健康」という言葉である。
「情報的健康」と同時にデジタル・ダイエットと言う言葉も提唱されている。デジタル情報環境に限定されているとは言え、自分が使うところの対外部刺激デトックスに相当する概念である。
精神科単科病院の閉鎖病棟というと、社会的に危険な精神病者を閉じ込めるためのものと誤解している人が大多数を占める。しかし実はそうではない。
また病棟内に設けられている保護室を懲罰房か何かと勘違いしているのは実は健康な人に限らず、閉鎖病棟に入院しているほぼすべての患者ですらそのような勘違いをしている。
実は閉鎖病棟にせよ保護室にせよ、患者に対して外部刺激に対するデトックス環境を与えて、症状の改善を図るために設けられている。それくらい病状の安定に外部刺激の遮断がかなり昔から医療上重要視されているし、実際に症状改善が見られる。
閉鎖病棟や保護室は患者自身の症状の緩和や改善のために存在する純然たる医療設備であり、患者自身を助ける医療設備である。少なくともこのことは治療を受けている本人は理解しておくべきことだ。
「情報的健康」という概念により、疾患に罹患されているとされる人以外の健康とされている人にとっても、実は対情報デトックスが人の心身の健康を維持する上で重要なことだ、と知られることは非常に大事なことだ。