今回の自転車練習中の落車事故で、怪我をしにくい落車方法を身に着けないといけないな、と考えた。それで怪我の少くなることが可能な落車方法を調べ始めた。調べるうちに、日常生活でも転倒スキルって、実は大事なんじゃないか?と思いはじめた。
スキー教室で一番最初に習うのはなにか?と問われたら、正しい転倒方法を最初に教わる。恐らくこれは今でもそう。柔道でも最初に学ぶのは受け身だ。
つまり転倒するのが当たり前、投げ飛ばされるのが当たり前のスポーツでは、正しく転倒したり、正しく投げ飛ばされる方法を、身につけることが欠かせない。それらを身に着けないと大怪我をしたり、スキーの場合は、めったに無いこととはいえ、状況によっては命を失う場合もある。
余談になるが、私の場合、スキーでの転倒方法は高校生のときに修学旅行で教わった。柔道の受け身も、やはり高校生のときに体育の授業で教わった。日常生活の安全にかかわる技術を学ぶきっかけは、実は高校生の時にあったと言える。脳みそがふやけていたクソガキだったので、なんも考えてなかったけど。
自転車だって、いつか必ず落車を経験する (実は今回人生 2 度目の落車だ)。ということは、怪我が少ない落車方法を身につけるのは必須だともいえる。これまで、そう考えたことはなかったけど。
それで、日常生活でも本当はそうじゃないか?そう思った。
それで怪我のリスクを減らす、あるいは怪我の程度を軽減する転倒方法を、とりあえずネットで検索してみた。だが日本語の情報が、ほとんど見つからない。如何に落車を防ぐか、如何に転倒を防ぐか、そんな情報しかない。
なんだか、事故は 0 にしなければならない、事故の発生は全て失敗であり、そのときの結果は神様にでもおまかせすれば良い、とまるで言われているような気分にさえ、なってしまう。日本人には、フェイルセーフだとか被害の緩和という考え方はないんか?と思わずツッコミを入れたくなる (一応書いておくとエンジニアリングの世界ではフェイルセーフを設計に組み込むのは日本でも常識である)。
とりあえず自分は、いざという時に被害を緩和する方法を身に着けようと考えて、いろいろ調べ始めることにした。いざという時にオール・オア・ナッシングで、トラブルに立ち向かうわけにはいかない。
事故を 0 にする。それを目指していても、必ずいつかどこかで事故は発生するし、その当事者になる。そのときに、最悪の事態を避ける術を身に着けておかないと、場合によっては人生自体が詰む、もしくは終焉を迎える。